焼酎について

焼酎

焼酎の定義

焼酎

酒税法では「アルコール含有物を蒸留した酒類」のうち、以下の条件を満たす酒類を焼酎としています。

1.発芽した穀類を使用していない

2.白樺(カバノキ科カバノキ属の落葉樹の1種で、樹皮が白いことからこの名がつけられている)の炭などで濾過していない

3.蒸留時に別途定められている物品以外を添加しない

4.アルコール度数が連続式で36度未満、単式で45度以下としています

未納税移出

焼酎

単式蒸留焼酎の世界では未納税移出、いわゆる「桶買い」「桶売り」という制度がよく使われています。

これは同一の酒類製造免許をもつ事業者同士で生産した酒類をやり取りする場合には酒税がかからないという制度を利用したもので、清酒の世界でもよく行われている方法になります。

単式蒸留焼酎業界では大分県の大手麦焼酎メーカーが鹿児島や宮崎の芋焼酎メーカーの閑散期に麦焼酎の生産を委託することが多いです。

この制度があるため、単式蒸留焼酎製造メーカーの統計を見ると生産量と出荷量と実際にそのメーカーのブランドで販売された量が異なっていることがあります。

このことから国税庁の資料では出荷量や生産量ではなく、あくまで税金がかかる出荷をした場合の数量、すなわち課税移出数量で統計を管理しています。

マスメディアなどで「出荷量」という場合には未納税移出数量を含んだ「実出荷量」と未納税移出数量を除いた「課税移出数量」を混同して報道しているケースがあるので注意が必要です。

焼酎の製造方法

酒屋

焼酎(しょうちゅう)とは酒類のうち蒸留酒の一種です。蒸留酒について、説明すると醸造酒を蒸留して作った酒のことです。スピリッツとも呼ばれています。

普通はアルコール度数が高いものの、蒸留後に加水した場合でも蒸留酒とされるので、アルコール度数を大きく落とすことも可能です。

世界各地に、地域に応じた様々な蒸留酒が存在しています。

ここで簡単に製造方法について説明します。

水とエタノールなどからなる混合物を醸造の仕方にもよるのですが(何らかの方法で醗酵を早く止めた場合などは、かなりの糖分などが含まれる場合もあります)、一般的に醸造酒の主成分は、水とエタノールだと言っても差支えないのですので、水とエタノールに絞って解説すると、 1気圧におけるエタノールの沸点は約78.325℃、水の沸点は約100℃と差がありますので、酒を加熱した場合はエタノールの方が気化しやすいことになります。

この沸点の差を利用してエタノールを濃縮して、よりアルコール度数の高い酒を得ようとするのが、蒸留という操作です。

醸造酒を加熱すると、沸点の低いエタノールのほうが水よりも盛んに気化してきますので、この蒸気を集めて冷却することで液体に戻すと、元の醸造酒よりもエタノールが濃縮されているため、アルコール度数の高い酒になります。

焼酎

このアルコール度数の高い酒が蒸留酒になるのです。

ちなみに、いつまでも酒を加熱しているのでは、今度は水まで盛んに気化してきてしまうので、エタノールの蒸発が終わりに近づいたら加熱をやめます。

こうして気化せずに残った液体を、蒸留残液などと呼びます。

当然ながら、この蒸留残液には、ほとんどエタノールは含まれていないので、大体はこの蒸留残液が発生した分だけ、エタノールが濃縮されたと言っても良いかもしれないです。

また、さらに高いアルコール度数を得るために、こうしてできた蒸留酒をさらに蒸留する場合もあり、こちらも蒸留酒に分類されます。

ちなみに、ここでも新たな蒸留残液が発生するのは言うまでもないです。

なお、よく誤解されがちですが、液体は沸点以下でも蒸発すします。

従ってエタノールと水を同時に加熱しても、単にエタノールのほうがより気化しやすいというだけの話であって、エタノールの割合が多い蒸気が得られるだけであり、純粋なエタノールの蒸気が得られる訳ではないのです。

水とエタノールとは、共沸(液体の混合物が沸騰する際に液相と気相が同じ組成になる)という現象により、蒸留ではアルコール度数96%までしか度数を上げられないので、100%のエタノールを蒸留で得ることは不可能です。

日本国内では酒税法によって種別基準が定められており、連続蒸留しょうちゅう(旧甲類)と単式蒸留しょうちゅう(旧乙類)に分けられています(2006年5月1日酒税法改正による変更がありました)。

焼酎の人気

焼酎

焼酎への酒税は政策的に安くされていました。

なぜ、酒税が安くなっていたのかというと、ウイスキーやスピリッツなどの蒸留酒の酒税が焼酎より高く設定されていたので、当時の税体系は非関税障壁であるとする洋酒生産国によるGATTへの提訴において日本が敗訴(1987年)したため、日本は消費税導入(1989年4月)と同時に酒税改訂を行っています。

しかし措置が不十分であるとする洋酒生産国によるWTOへ同様の提訴により再度日本が敗訴(1996年)したため、日本は段階的(1997年-2000年)に焼酎の酒税を引き上げたという事が背景にあります。

また、大衆酒として広く飲用されてきた歴史があり、現在の日本でもまだ根強く人気があります。

南九州を中心に醸造が盛んであります。福満武雄の著書『焼酎』でも1973年の本格焼酎生産量は鹿児島・球磨・宮崎で79%を占めるとされているほどであります。

また、長崎県壱岐や伊豆諸島など島嶼でも焼酎が醸造されているほどなのです。

「酎」が2010年まで常用漢字に含まれていなかったため、法令、その他政府文書では「しょうちゅう」とカナ表記になっています。

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